スキーオフトレシーズン終盤、今回のスキーオフトレワークショップは「5つの視点で鍛える、大人スキーヤーのための素早く動けるカラダづくり」をテーマに行いました。「素早く動ける」とは、平たく言えば「アジリティ」です。

スキーは、多少筋力が弱くても、持久力が高くなくても滑れます。しかし、アジリティが低いと、他のスキーヤーやスノーボーダーとの衝突回避が間に合わなかったり、雪面コンディションや斜面の変化への対応が遅れて転倒したりします。危険回避やケガのリスク低減に欠かせない運動能力です。

一方で、社会人スキーヤーはアジリティをトレーニングする機会を得にくいのが実情です。また、アジリティには様々な要素があり、サッカーやバスケットボールなどの球技向けに走力を高めるトレーニングをしている人もいます。

しかし、スキーに必要なのは走る速さではありません。瞬時に姿勢を保持する速さ、重心を最適化する速さ、外向傾姿勢を素早く整える速さです。極論すれば、直線的な走る速さは必要ないのです。大事なのは「リアクションスピード」。判断・反応・適応が素早くできれば、スキーの操作性も向上します。

今回のワークショップでは、アジリティ向上のための「5つの視点」を解説し、段階的にトレーニングしました。
- 止まる(吸収動作)
- 走る(加速動作)
- 曲がる(方向転換)
- 姿勢保持
- 判断・反応(リアクション)
まず、この5つのうち自分がどれを苦手としているかを認識すること。次に、その要素をメインにしたエクササイズを反復すること。これが、社会人スキーヤーのためのアジリティトレーニングの基本です。苦手な視点にフォーカスして取り組めば、より効率よくパフォーマンスを高められます。

少し運動量の多いワークショップになりましたが、参加者同士でフォーム撮影とフィードバックを繰り返し、皆さんかなり機敏に反応できる状態で終えられました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!