SALOMONフィジカルトレーニングキャラバン2026、今年も長野県野沢温泉と群馬県みなかみにて開催されました。SALOMONレーシングチーム・フィジカルトレーナーとして両会場のトレーニングサポートを行ってきました。
ゲストコーチに全日本アルペンスキーチームの蓮見小奈津コーチ、SALOMONチーム・青木大輔コーチ(野沢温泉会場のみ)、そしてゲストプレーヤーとして昨シーズンの全日本スキー技術選手権2位の森田昂也選手、元SAJデモンストレーターの森田優香選手も参加してくれました。
2会場とも午前は、全てのキャラバン共通の「パフォーマンステスト」を実施しました。単なる体力測定ではなく、スキーに必要な動作が正しく出来ているか否かも含めてチェックしています。
具体的には5つの測定項目を実施しており、そのうち3つはUSスキーチームが実施している測定方法をそのまま展開しています。その中の1つに「プッシュアップ」があります。一定のテンポで反復するようにリズムフォーマットが準備されていて、誰でもUSチームの公式ページからダウンロードできるようになっています。
筋力的な視点(ストレングス的な視点)で見れば、腕と胸の筋力チェックとなりますが、機能的な視点(ファンクショナルな視点)で見ると、常にプランク姿勢が保てているかを確認できます。プランク姿勢が崩れると、顎が上がり、連鎖して骨盤の前傾角が適正角度から変化していきます。
骨盤の適正な前傾角は股関節の可動性に直結するので、例えば前傾しすぎれば股関節は内旋動作優位(外旋がしにくくなる)、骨盤が後傾すれば外旋優位(内旋がしにくくなる)になります。プッシュアップの動作1つで、スキーの操作性も確認できるわけです。
午後は、野沢温泉会場ではモビリティと片脚支持バランス、みなかみ会場ではファンクショナルなエクササイズと片脚支持バランスの組み合わせトレーニングを実施しました。片脚でしっかり自分の体重を支えてバランスをコントロールすることは、外脚荷重の基本です。
ジュニア選手のレベルであっても、スキーの操作に必要な動作については精度高くトレーニングしていくことが必須です。片脚支持バランスの能力を高めるには色々なアプローチの方法がありますが、今回は2会場共に参加してくれている選手も複数人いたので、異なるエクササイズバリエーションをご紹介し、トレーニングしてもらいました。
野沢温泉会場では、技術選にチャレンジしている社会人選手もジュニア選手と一緒にトレーニングしてくれていました。青木大輔コーチからのアドバイスや森田昂也選手のトレーニング動作は、とても参考になったと思います。
また蓮見コーチからも、日本の選手に不足している能力やワールドカップで活躍している選手の情報などを教えてもらいました。やはり、フィジカルは重要です。フィジカルが強ければ勝てるわけではありませんが、弱ければそもそも戦えません。
しっかり動けるカラダにしていくことは、ジュニア選手だけでなく社会人スキーヤーにも必須だと思います。

個人的には折角の機会なので、もっと技術選にチャレンジしている方にも参加していただき、より広くオフトレに関する情報伝達をしていきたいと考えています。ご興味のある社会人スキーヤーの方は、ぜひ来年のSALOMONフィジカルトレーニングキャラバンの日程をチェックしてみてください。
今回も沢山のコーチ、地元関係者の皆さん、SALOMONスタッフの皆さんにお世話になりました。ありがとうございました。
参加してくれた選手の皆さん、来シーズンに向かってフィジカルトレーニング、頑張ってください!
1995-2016 財団法人日本オリンピック委員会 選手強化スタッフ
|1995-2014 財団法人全日本スキー連盟 競技本部強化委員会強化委員、医科学委員会委員 |