今回のスキーオフトレワークショップでは、オフトレシーズン後半スタートということで、滑りのパフォーマンスに直結する、筋肉の繋がり(ユニット)を利用した機能的動作トレーニング(ファンクショナルトレーニング)を実施しました。

全身には約600の筋肉があります。それぞれの筋肉には役割があり、いくつかの筋肉と連携や協調して、1つの動作や役割を担っています。これが「筋肉の繋がり=ユニット」です。

そのユニットは2つに大別されています。体幹内側にある横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋で構成されるインナーユニット(固有安定化サブシステム)と、外側の筋肉の繋がりである「アウターユニット」があります。

アウターユニットには4つあり、今回のスキーオフトレワークショップでは、4つのアウターユニット(サブシステム)について解説し、それぞれのサブシステムについて3-4エクササイズをトレーニングしていただきました。

- POS 後方斜めサブシステム(広背筋、胸腰筋膜、対側大殿筋)
- AOS 前方斜めサブシステム(外腹斜筋、腹壁腱膜、対側内転筋群)
- DLS 深部縦走サブシステム(仙結節靭帯、大腿二頭筋、長腓骨筋、前脛骨筋)
- LS 側方サブシステム(中殿筋、内転筋群、対側腰方形筋)

どのアウターユニットの動作が苦手なのか、明らかになったと思います。またしっかり出来ている動作も沢山ありましたので、そのサブシステムに関する動作については、自信を持って頂いて良いと思います。

限りあるオフトレの時間をより効果的かつ効率良くしていくためにも、アウターユニットのサブシステムという視点で、動作の選別をしていくのは非常に有益だと考えています。あとは、シーズンまで繰り返し、苦手な動作に関するエクササイズをトレーニングしていければ、かなりよいフィーリングでシーズンインできますね!

今日も朝から気温高めでしたが、皆さん最後までしっかり反復されていました。
今回もご参加頂きありがとうございました!

※次回以降の「スキーオフトレワークショップ」のスケジュールはこちら
https://www.s-challenge.com/workshop/

S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
アルペンスキー選手やプロスノーアスリート、スポーツ好きの社会人クライアントへ、個別のトレーニングプログラム作成サービスを展開し、パフォーマンス向上をサポート。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)