スキーのターン動作では3つの関節(股関節・膝関節・足関節)の機能性と連動性が重要です。この中でも特に重要なのが「股関節」。

しかし、特にブーツを履いていない陸上でのフィジカルトレーニングだと、どうしても動かしやすい膝関節や足関節を多用してしまい、股関節の動きが少なくなってしまいます。
「陸上ではスムーズに動けるけど、スキーを履くと全然動けない」

これはまさにオフシーズンのトレーニングで、股関節の動きを引き出せていない証です。滑りのパフォーマンスは、股関節がどれだけしっかり動かせるかで決まると言っても過言ではありません。

今回のスキーオフトレワークショップでは、膝関節や足関節の動きを制限するために「立て膝エクササイズ」を実施。股関節のみで多方向・多面的な機能的動作トレーニング(ファンクショナルトレーニング)をおこない、股関節が本来持っている多面的な機能性を引き出し、3関節の連鎖性を高めるトレーニングをおこないました。
後半は動きやすくなった股関節を実際の動作で活用するために「グリッドアジリティ」を実施。グリッドアジリティとは、S-CHALLENGEのオリジナルエクササイズバリエーションです。

ラダーのミニバージョンエクササイズですが、縦方向の動きが多い通常のラダーエクササイズと異なり、スキー滑走に必要な横方向の動作を重視。さらに特にショートターンに求められる、振り子のように重心を移動させてたりするエクササイズバリエーションもおこないました。

グリッドアジリティは、従来のラダーエクササイズよりもスキー滑走に直結するアジリティを効率的に高めることができます。

股関節の機能的可動性も高まり、重心移動のトレーニングも効率的におこなえたと思います。参加者の皆さんのパフォーマンスも、非常に軽やかでした。
秋の訪れを感じながら、楽しくトレーニング出来ました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

※次回以降の「スキーオフトレワークショップ」のスケジュールはこちら
https://www.s-challenge.com/workshop/

S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
アルペンスキー選手やプロスノーアスリート、スポーツ好きの社会人クライアントへ、個別のトレーニングプログラム作成サービスを展開し、パフォーマンス向上をサポート。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)