今年もプログラムサポートしている北海学園札幌高校スキー部のフィジカル強化合宿のトレーニングサポートを担当しました。

今年は中学生5名が特別参加してくれて、学札スキー部選手たちと合わせて計13名が一緒に汗を流しました。

札幌でも日中はかなり高温の日もあるので、熱中症の危険性を感じずに走り込みが出来るのが、この士別合宿のメリット。

今年は天気の変化が激しく、常にウェザーニュースや雨雲レーダーをチェックしながら、トレーニング内容を微調整。

全国的に豪雨をもたらした前線の影響で、3日目午後のみ体育館でアライメントチェックやフィールドアジリティの動作チェックなどを行いましたが、それ以外は士別市陸上競技場でトレーニング出来、トレーニングボリュームは予定通り確保できました。

毎年、ランベースのエアロビックトレーニング多めの夏合宿ですが、今年は「4×4 HIIT」や「12 x 10:20 HIIT」など、得られるトレーニング効果の異なる、複数のHIIT(ハイインテンシティインターバルトレーニング:高強度インターバルトレーニング)プロトコルにチャレンジしてもらいました。

アルペンスキーヤーに求められるのは、長距離ランニングで使われる「TYPE 1(遅筋)」繊維とウエイトトレーニングで使われる「TYPE 2(速筋)」繊維のハイブリッド、「TYPE 2a」繊維の活性化です。
従って、10kmを定常スピードで走ったり、50-100km自転車で走破して「TYPE1」繊維を活性化するよりも、200mや400mのインターバルトレーニングによって「TYPE 2a」繊維を活性化させた方が、アルペンスキーの特異性に合致すると考えています。

もちろん、疲労耐性を高めたり、ベースの有酸素能力を向上させるためには、定常心拍数のランニングや長距離バイクトレーニングも必要です。

高校生だからこそ、走り込む意味、インターバルトレーニングの効果などを理解してトレーニングすることも大切なので、適宜選手たちとコミュニケーションをとりながら、トレーニングしてもらいました。

スキー部顧問の吉田圭汰先生が選手たちと一緒にトレーニング参加してくれたり、めげそうになった選手をアシストしてくれたりして、大変助かりました!

オフシーズンも折り返し。更なる成長目指して、オフトレシーズン後半も頑張って欲しいと思います。
ご支援頂きました士別市教育委員会の皆様、地元関係者の皆様、ありがとうございました。
吉田圭汰先生、選手の皆さんお疲れ様でした。


S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
アルペンスキー選手やプロスノーアスリート、スポーツ好きの社会人クライアントへ、個別のトレーニングプログラム作成サービスを展開し、パフォーマンス向上をサポート。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)