秋田県花輪スキー場に隣接している「アルパス」トレーニングセンターにて、今季3会場目のSALOMONフィジカルトレーニングキャラバン2025が開催され、SALOMONレーシングチームのトレーナーとして参加、トレーニングサポートしてきました。

花輪スキー場は数年に一度、国民スポーツ大会の開催会場になったりしているので、来る頻度が多めのスキー場ですが、夏に訪れるのは10年ぶりでした。
アルパスには陸上競技場や、体育館、トレーニングルームなどもあり、夏合宿や強化トレーニングをするには最高の環境です。いくつかのクロスカントリースキーチームがアルパスのトレーニング施設で汗を流していました。

今回のSALOMONフィジカルトレーニングキャラバンにはアルペンスキーの強豪校・角館高校スキー部の選手たちも参加してくれて、レベルの高い選手たちとともにシーズンのトレーニングを行いました。

初日午前はパフォーマンステスト(体力測定)を実施。シーズンインまでのフィジカルトレーニングの課題の洗い出しを行いました。
午後は軽いダンベルを使って、体の軸線やパワーラインの使い方に関係するトレーニングを行いました。

小学生でも滑れば大人と同じようにカラダに遠心力や重力などの外力が働きます。外力に対して、いかに効率良くカラダを使えるか、筋力的に弱い小学生や中学生の方が、軸線やパワーラインのコントロール能力が求められます。

2日目は午前の内容をベースに足や股関節の使い方を高めつつ、パワーラインをスキーの動作につなげていためのファンクショナルトレーニングをおこないました。

複合的な動作のトレーニングは小学生や中学生には少し難易度が高いのですが、前述したように小学生でも高校生もスキーでターンをする際に行わなければいけない体の動きは全く同じです。小学生や中学生だからといって、ターンの動作について省略できる部分はないので、1つ1つの動作を考えながら取り組んでもらいました。

いかに自分の体のポテンシャルをスキーに対して的確にアウトプットできるかどうか、オフトレシーズンの終盤はその部分を仕上げていくことが非常に重要だと感じています。

2日目のみ、今年からSALOMONにマテリアルチェンジした、SAJデモンストレーター久保田美鈴選手も参加してくれました。さすがデモ、動作の修正・調整能力が高かったです!

多くの参加選手が、非常に良いパワーポジションが取れるようになり、初日とは体の使い方にかなり改善が見られました。

今回、覚えたことを、ぜひ普段のトレーニングの中にも生かしてもらい、残り少ないオフシーズンを頑張ってほしいと思います。

地元秋田県のコーチの皆さん、アルパスの皆さん、サポートありがとうございました。
参加選手の皆さん、帯同コーチおよび保護者の皆さん、お疲れ様でした!

S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
アルペンスキー選手やプロスノーアスリート、スポーツ好きの社会人クライアントへ、個別のトレーニングプログラム作成サービスを展開し、パフォーマンス向上をサポート。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)