スキーのターン動作で最も重要なのが股関節です。股関節の可動域をチェックするだけで、その方の滑りの特徴が全て把握出来るほど、股関節の可動性(モビリティ)とスキーパフォーマンスは直結しています。

可動性(モビリティ)とは「自由かつスムーズに動くことが出来る能力」を意味します。柔軟性(フレキシビリティ)、可動範囲、ストレングス、コーディネーション、バランス、神経系内の運動制御などの多岐にわたる要素を含んでいます。

柔軟性(フレキシビリティ)は関節も大きく関係していますが、筋肉の柔軟性が主体です。可動性(モビリティ)は柔軟に筋肉を動かす能力を指しているので、筋肉や関節を動かすための筋力やコントロールする神経伝達系、主動関節の機能性も非常に重要となります。

また40歳過ぎてくると、頚部や胸部の歪み、可動性の低下が生じ、それに伴って骨盤は後傾し大腿は外旋位になりやすく、内旋動作がしにくくなります。

今回のスキーオフトレワークショップでは、股関節の柔軟性(フレキシビリティ)チェックからスタートして、可動性(モビリティ)エクササイズ、頚椎・胸椎・腰椎・股関節を連動させる機能的エクササイズ(ファンクショナルトレーニング)を行っていただきました。

殆どご自宅で復習可能なエクササイズばかりなので、特に苦手に感じたエクササイズはセルフトレーニングのコレクションにし、継続的に取り組むことで、オフトレシーズン後半の質も高まるはずです。
運動量は少なめでしたが、朝から気温高くて皆さん汗だくでトレーニングしていただきました。
参加者の皆様、暑い中お疲れさまでした!


S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
アルペンスキー選手やプロスノーアスリート、スポーツ好きの社会人クライアントへ、個別のトレーニングプログラム作成サービスを展開し、パフォーマンス向上をサポート。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)