アドバイザーを務めている「セサミスポーツクラブ大船」の既存スタッフ向けにブラッシュアップ研修を実施いたしました。
リクエストもらっていたテーマはファンクショナルトレーニングのサーキットトレーニングプログラムの理論研修および実践ということで、今回は S-CHALLENGE Training Program Works のオリジナルトレーニングメソッドの1つ「F-HICT®(Functional High Intensity Circuit Training)機能的高強度サーキットトレーニング」をレクチャーいたしました。
「F-HICT®」はファンクショナルトレーニングをサーキットで行うプログラムです。複数の機能的動作のトレーニングをパッケージにして実践するので、例えば「スイング動作が上手くなる」「姿勢が整う」「左右差が解消される」など、短時間でも一定のトレーニング効果が期待できます。
今回研修に参加されるトレーナーさんたちは、今まではHIIT(ハイインテンシティインターバルトレーニング)のプログラムは実施していたとのことなので、まずはHIITプログラムとF-HICT®の違いを座学でレクチャー。
HIITとF-HICT®では視点・視座はもちろん、プログラミングでフォーカスする部分もかなり違います。HIITのターゲットは「心肺機能強化」がメインで、エアロビック能力の向上がベネフィットとして期待出来ます。
F-HICT®の場合は、心拍強度を上げることを目的としません。メインターゲットはファンクショナルトレーニングで注視する部分と同じく、姿勢保持能力の向上やマルアライメントの修正になります。
F-HICT®のプログラムを作成するためには、他のサーキットトレーニングとは異なった要素を加味してプログラミングする必要があります。
・セグメント(上半身・下半身・体幹・全身)
・動作プレーン(上下、前後などの単一方向動作か、複合動作か)
・負荷のベクトル(負荷は重力のみか、ダンベルやゴムバンドを使用するか、どんな体位か)
・基本動作の種類(コア&ヒップ、ヒップヒンジ、スクワット、ランジ、プル、プッシュ、ツイスト)
・支持基底(ワイドスタンス、ナロースタンス、片脚など)
・対称動作か否か(アシンメトリー、シンメトリー)
F-HICT®はファンクショナルトレーニングの一種なので、「心拍数」やダンベルの「重さ」のような「強度」で負荷を設定するのではなく、動作の「難易度」で負荷を設定するので、プログラミングで意識するポイントがかなり異なり、経験を積んできたトレーナーでも最初はみな戸惑います。
ただ、繰り返し模擬プログラムを作成していくと、次第にイメージ出来るようになり、今回の研修でも最後の方は、簡単なファンクショナルサーキットトレーニングプログラムを作れていました。
2グループに分けて、それぞれ作成したプログラムのデモレッスンをしてみましたが、しっかり形になっていて、良い感触で研修を終えることが出来ました。
実際に会員様にプログラムをご提供し始めるまでに時間があるようなので、みんなで協力しあって、効果的で楽しめるファンクショナルサーキットトレーニングプログラムを展開してほしいと思います。
セサミスポーツクラブ大船
https://www.cesame.co.jp/ofuna/
S-CHALLENGE Training Program Works
代表/フィジカルトレーナー
飯島庸一
S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
ファンクショナルトレーニングと筋力トレーニングを統合したトレーニングメソッドで、アスリートやスポーツ大好きな社会人クライアントの動作と機能を高めるサポートを展開。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)