ベルギーのルーヴェン・カトリック大学の研究によると、アキレス腱は年齢が増すごとに硬度が低下していくとのこと。

いくら脚力を鍛えても、足首や足全体の剛性や張力が低下してしまっては、自分のパワーを的確にスキーに伝えることが難しくなっていきます。

腱の剛性を高めるためにベストなトレーニングは動的なトレーニング(アイソトニックトレーニング)よりも静的なトレーニング(アイソメトリックトレーニング)の方が効果的です。血量を促し、より強度を高めるためには動的トレーニングがより効果的であることも、複数の研究で判っています。

すなわち、静的トレーニングと動的トレーニング、両方をバランスよく取り入れていくことが足首や足の剛性を高めていく上で重要ということです。

今回のスキーオフトレワークショップでは、次の5ステップで参加者の皆さんにトレーニングして頂きました。
①足と足関節のフレキビリティ&モビリティ
②足関節のプレエクササイズ(前額面)
③足関節のプレエクササイズ(矢状面)
④足関節+股関節の連鎖トレーニング
⑤フラット&段差でのプライオメトリックトレーニング
オスロのノルウェースポーツ科学部の研究によると、10週間の静的トレーニングで、アキレス腱剛性が約18%増加し、足関節底屈の最大筋力も約15%増加、という報告もありますので、今からしっかりトレーニングすれば、シーズン前半によりフィーリングでスキー滑走出来ますね!

片脚のプライオメトリックトレーニングは左右差解消に最も効果のあるトレーニングなので、今回のスキーオフトレワークショップの内容は非常にベストタイミングでご提供出来たと思います。

残り少ないスキーオフトレシーズン、雪上パフォーマンスに直結するカラダの使い方トレーニングを展開していきます。
参加者の皆様、今回もご参加ありがとうございました!

※次回以降の「スキーオフトレワークショップ」のスケジュールはこちら
https://www.s-challenge.com/workshop/

S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
アルペンスキー選手やプロスノーアスリート、スポーツ好きの社会人クライアントへ、個別のトレーニングプログラム作成サービスを展開し、パフォーマンス向上をサポート。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)