昨年に引き続き、スーパースキーヤー水落亮太選手・兼子稔選手とのコラボワークショップを兼子選手のベース・猪苗代で開催しました。今年は非常に天気が良く、すべて芝フィールドや芝斜面でトレーニングすることができました。
今回のスキーオフトレワークショップは3コマ構成。初日午前中は「滑走姿勢を最適化するためのファンクショナルトレーニング」をテーマにトレーニングを実施。このコマでは、手軽に姿勢の補正・修正をおこなうためにバランスボールを使用したストレッチやエクササイズをレクチャー。特に姿勢に関係するアライメント調整は腰背部の筋肉群の調整が不可欠です。
さらに滑走姿勢で重要なのは股関節の可動。特に「ヒップヒンジ動作」がターン動作の中に入れられるかで、ターン前半の滑走姿勢が大きく変わってきます。色々なエクササイズバリエーションやトレーニングアイテムを使用して、ヒップヒンジ動作の精度を高めてもらいました。
初日午後のトレーニングテーマは「スキーヤーのためのフィールドアジリティ」。
ショートターンに求められるのはコンパクトなスペースの中での素早い重心移動。そのために特別なショートラダーを使用して、水落選手や兼子選手にショートターンの重心移動のコツなどもアドバイスもらいながら、トレーニングしてもらいました。
またロングターンでは立体的な重心移動が必要なので、マーカーを使用して動作の切り返しや左右差などもチェックしながら、ラテラルムーブメントを洗練させるエクササイズをおこないました。
2日目午前中は「芝斜面でのポジションコントロールトレーニング」。芝斜面の斜度に対して、適切な外傾姿勢や外向姿勢が取れているのか、体軸や適切な関節可動をチェック。水落選手・兼子選手ともに、このような基本姿勢や基本動作の洗練が、1ランクレベルアップしていくためには絶対に必要とコメントがありました。
斜面への適応能力の差はかなり雪上パフォーマンスに影響します。水落選手・兼子選手の動作はかなり参考になったと思います。
元ナショナルデモンストレーターの水落亮太選手・兼子稔選手とのコラボなので、昨年まではテクニカルやクラウンの取得を目指している方、技術選の各地予選にチャレンジしているスキーヤーの皆さんの参加がほとんどでしたが、今年は国体を目指している社会人レーサーの方、現役大学生アルペンスキー選手など、レーサーの方々も参加してくれました。
来年も同時期にまたここ猪苗代ベースでコラボワークショップを企画したいと思います。
水落選手・兼子選手、そしてご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
S-CHALLENGE Training Program Works
代表/フィジカルトレーナー
飯島庸一
※次回以降の「SKIオフトレWorkshop」のスケジュールはこちら
https://www.s-challenge.com/workshop/
S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
ファンクショナルトレーニングと筋力トレーニングを統合したトレーニングメソッドで、アスリートやスポーツ大好きな社会人クライアントの動作と機能を高めるサポートを展開。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)