結構、「スケーティングが苦手」とか「もう少しスケーティングが上手くなりたい」というお悩みを耳にしていたので、今回のSKIオフトレWorkshopはスバリ「スケーティングが上手くなる、スキーヤーのためのアジリティトレーニング」というテーマで開催しました。
スケーティングって、アルペンスキーヤーだから必要と思っているゲレンデスキーヤーの方も多いかもしれませんが、全く違います。
特にロングターン1ターンにつき、スケーティング1蹴りする動作が含まれています。ロングターンの中でスケーティング動作が入っていないターン動作は必要な要素の動作が欠けている状態となるので、質的に低いターン動作となってしまいます。
スケーティング動作には「インエッジからインエッジへの荷重移動」「インエッジからフラットへの荷重移動」「インエッジからアウトエッジへの荷重移動」と3つの荷重移動パターンがあります。それぞれ機能的動作として求められるパフォーマンスが異なるので、必要なウォームアップも異なりますし、使う筋肉を活性化させるためのアクティブモビリティエクササイズ®︎も異なってきます。
アルペンスキーヤーでも「インエッジからアウトエッジへの荷重移動」やアウトエッジへ乗り込んでいく動作が上手く出来ない選手も多いと思います。アルペンレースの場合、人間が加速局面に参加出来るフェイズは、SLではスタートから2-3旗門くらいまで、GSで1-2旗門くらいだと思います(セットにもよります)。
あとはいかに減速しないか、ラインやターンの質でタイムが決まります。スケーティング動作が上手くなれば、加速局面の滑走スピードは確実に上がり、タイム全体が速くなります。
テクニカルなスキーをベースにされる方は、スケーティング動作の質的向上はターンの後半からターンの前半の動作が確実に変化します。
結構、左右差が大きい方も多かったので、今回のテーマはこのあとのSKIオフトレWorkshopにも少しずつ加味していきたいと思います。
ご参加頂いた皆さま、お疲れさまでした!
ありがとうございました。
S-CHALLENGE Training Program Works
代表/フィジカルトレーナー
飯島庸一
※次回以降の「SKIオフトレWorkshop&オンラインSeminar」のスケジュールはこちら
https://www.s-challenge.com/workshop/

S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
ファンクショナルトレーニングと筋力トレーニングを統合したトレーニングメソッドで、アスリートやスポーツ大好きな社会人クライアントの動作と機能を高めるサポートを展開。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)