2週間ぶりの日本体育大学スキー部のチームトレーニングサポート。前半は学内トレーニングセンターで上半身のストレングストレーニングを実施。その後、今回は「外乱」を意識した、動的スタビライゼーションのトレーニングやボックスプライオメトリックを行ってもらいました。
ストレングストレーニングとファンクショナルトレーニングが融合したトレーニングなので、通常は秋に行っていくようなトレーニング内容でしたが、今回はあえてこの時期に実施してみました。
「外乱」というのは「外的に重心を乱す要因」のこと。ラグビーやサッカー、バスケットボールなど対人競技の場合はコンタクトプレーが「外乱」の主要因になります。
アルペンスキーの場合は力やターン時の遠心力、コースコンディションやコースレイアウトなどが外的に重心を乱す要因(外乱)になります。
外乱に対して「動作の変動性(Movement Variability)」が少ない選手ほどアルペンスキーの競技成績が良いと言うことが海外の研究で明らかになっているので、今回は少し外乱に対するコントロール能力を高め、動作の再現精度を向上するトレーニングを行いました。
後半はフィールドトレーニングで「外乱」を加えたアジリティー&クイックネスのエクササイズを実施。選手たちも「外乱」というキーワードを連呼しながら、意識してトレーニングしてくれました。
かなり動作精度を意識する、という視点をキープ出来たトレーニングになったと思います。
スキーオフトレの前期シーズンもあと少し。テンションキープして、頑張ってほしいと思います。
S-CHALLENGE Training Program Works
代表/フィジカルトレーナー
飯島庸一
S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
ファンクショナルトレーニングと筋力トレーニングを統合したトレーニングメソッドで、アスリートやスポーツ大好きな社会人クライアントの動作と機能を高めるサポートを展開。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)