京都府スキー連盟主催のトレーニング講習会、2012年からコロナ禍でも中止なく継続して講習のご依頼を頂いてきました。今回で14回目のトレーニングサポートをさせていただきました。

今年も例年通り、午前中はアルペンスキー選手とクロスカントリースキー選手合同のトレーニング。共通トレーニングテーマとして今年は「足と足関節の機能性」「体軸とポジションコントロール」について学んでいただきました。
アルペン・クロカンともにスキーという用具の上に乗って行う競技なので、カラダとスキーの接点部分となる足や足関節の機能性が低いと、カラダ全体のフィジカルパフォーマンスを高めても、適切にスキーに伝えることが出来ません。
また足裏には滑走中のバランス維持に必要不可欠なバランスセンサー(固有感覚受容器)が沢山あります。足裏センサーを活性化しておくことで、オフシーズンのトレーニングはもちろん、滑走中の姿勢コントロールに役立ちます。
そして、体軸コントロールもスキー滑走中に安定したバランス保持が求められるスキーヤー達には重要なトレーニング課題です。たとえばスクワット動作など普段行っている難易度の低いトレーニング動作の中で、軸線を意識したトレーニングを継続していくことが、体軸コントロール能力を高めていくことにつながります。
午後はアルペンスキーに特化したトレーニング。午前に体軸を意識したカラダの使い方をトレーニングしたので、軸線を活かして荷重・加圧動作に繋がるエクササイズを実施。
複雑な動作の中で、体軸を保ちつづけるためには腹横筋や腰方形筋、多裂筋など体幹深部の筋肉群(ローカル筋群)の活性化も不可欠。今回はレジスタンスバンドを使用し、体幹深部筋群にもアプローチしながら、外脚荷重動作の精度を高めるトレーニングにチャレンジしてもらいました。
この京都府スキー連盟のトレーニング講習会は毎年沢山の選手達が参加してくれます。今回もアルペン・クロカン合わせて88名の選手達が参加してくれました!来るシーズンに向けて、最後の仕上げ頑張ってください!
そして、今年も京都府スキー連盟および高体連の皆様、お世話になりました。
ありがとうございました!
S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
アルペンスキー選手やプロスノーアスリート、スポーツ好きの社会人クライアントへ、個別のトレーニングプログラム作成サービスを展開し、パフォーマンス向上をサポート。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)
