オフシーズンのトレーニングプログラムを提供している北海学園札幌高校スキー部の夏合宿が行われ、トレーニングコーチとして選手サポートをしてきました。

リハビリ中のため夏合宿に参加出来なかった選手が数名いましたが、体験参加してくれた中学生もいたので、程よい人数でトレーニング出来ました。

涼しい環境を求めて「合宿の里・士別」まで来ているのですが、今年は東京の梅雨時期と同じ位に非常にムシムシした天候が続きました。ランニング系のトレーニングが多かったので、選手たちは例年以上にハードな夏合宿になったと思います。

なぜ、2分程度しか運動時間がないアルペンスキーに有酸素トレーニングが必要なのか? 選手なら誰もが一度は頭に浮かぶ疑問だと思います。科学的エビデンスとアルペンスキーの競技特性を中学生・高校生たちにも理解しやすいレベルで説明することで、厳しいトレーニングにもチャレンジしていく雰囲気が出来てきました。

なぜ、このトレーニングは1セットで、このトレーニングは2セットなのか? なぜこのトレーニングの後に、このトレーニングを行うのか? なぜ、15回の反復ではなく18回なのか? 全てのトレーニングの順番、設定、方法、回数、時間にはプログラミングされる理由があります。

それを正しく選手たちに理解させられれば、トレーニングの質は必ず高まります。限られた時間の中で、ハードなトレーニングを行うためには、昭和時代のトレーニングに代表されるように、反復回数や継続時間を増やすだけでハードさを求めるのは、コーチングしている側の自己満足になりやすいと思っています。

今回の夏合宿では、全てのトレーニングについて、トレーニングのポイント、トレーニングする理由、そのトレーニングの効果とアルペンスキーパフォーマンスの関連性を選手たちに解説しならトレーニングしてもらいました。

今回夏合宿に参加したほとんどの選手たちから「キツかった!」というコメント。各選手がしっかりトレーニングの意味、効果、有効性を理解してトレーニング出来たからこそ、自分との戦いに挑めて、いつもよりキツいトレーニングを頑張れたと思います。

各自、短い夏休みを有効活用して、個々の課題を少しでも解消できるように取り組んでいってほしいと思います。

北海学園札幌高校スキー部
https://www.hgs.ed.jp/schoollife/club/ski.html
S-CHALLENGE Training Program Works
代表/フィジカルトレーナー
飯島庸一

S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
ファンクショナルトレーニングと筋力トレーニングを統合したトレーニングメソッドで、アスリートやスポーツ大好きな社会人クライアントの動作と機能を高めるサポートを展開。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)