スポーツのパフォーマンスを高めるために重要な視点の1つは、基本的なフィットネスレベルの向上です。筋力や柔軟性、エアロビックパフォーマンスを高めることは、社会人スキーヤーにとっても非常に重要です。
そして、もう1つの視点は、スキー特有の動きを取り入れたトレーニングを行うことです。単純に形を真似るのではなく、ターン動作に必要なカラダの使い方が出来るようになることが目的です。
普段の生活動作とターン動作の違いは、大きく2つあります。
①日常生活動作と比較して、横方向の動き(ラテラルムーブメント)が多いこと
②外力(重力や遠心力)に耐えながら、速度・方向・スキーの反発を吸収しながら調整する能力が求められること
この2つの特性を改善・向上することが、雪上パフォーマンス向上に繋がるフィジカルトレーニングとなります。
2024年、中国・運城大学の研究チームが過去に公開された論文421件を精査したシステマティックレビューがあります。そこでも、方向転換のパフォーマンス(ターン動作とリンク)と減速動作(エキセントリック)の関係性が明らかになっています。
今回のスキーオフトレワークショップでは、横方向への正しい重心移動の仕方を学ぶ「ラテラルムーブメント」トレーニングと、関節の連鎖性や姿勢制御によって外力を吸収する「減速トレーニング」を実施しました。
前半のパートでは、膝関節の左右のブレのコントロール方法の習得、側方への重心移動における機能的動作の確認・修正を行い、そこから運動幅を少しずつ広げてラテラルバウンディングへと展開していきました。
減速トレーニングの基本は、前後方向の膝関節・股関節の使い方トレーニングです。筋肉が伸ばされながら力を発揮するエキセントリック収縮は、普段意識して行っていないと、動き自体は単純でもなかなか難しいものです。
最初はスムーズな減速動作が出来ない方もいましたが、少し練習したり上手い方の動きを見てマネすることで、自然と出来るようになっていきました。
最終的には、ラテラルムーブメントと減速動作を組み合わせ、さらに回旋動作を加えることで、よりターン動作に求められるカラダの使い方に近づいていきました。
今回は朝から30度を超える暑さだったため、歩道橋の日陰エリアでトレーニングを実施しました。熱中症のリスクもあるため、15〜20分ごとに小休止を取りながら進めました。
ご参加頂いた皆様、暑い中ありがとうございました!
※次回以降の「スキーオフトレワークショップ」のスケジュールはこちら
https://www.s-challenge.com/workshop/
S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
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